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トランス・コイル設計の豆知識

高周波トランスの代表的な種類と役割

高周波トランスは、主にスイッチング電源やインバーター回路などで使用されるトランスで、発振周波数を上げることによって小型化ができる点を最大の特徴としております。本記事では、高周波トランスの種類、特徴から当社の高周波トランス製造事例についてご紹介します。

高周波トランス

ここで触れる高周波トランスは主にスイッチング電源用トランスのことを指します。

スイッチング電源用トランス(高周波トランス)

スイッチング電源用トランスは、高周波で動作するため、小型、高效率化が図れるトランスです。スイッチング電源用トランスは、通常の電源トランスと異なり、数十kHzから数MHzの周波数で動作するように作られており、小型化や車載用等に適しています。

ただし、このスイッチング電源用トランスから派生した高周波トランスも多々あります。

下記にてその種類をご紹介します。

プレーナー型トランス

プレーナー型トランスとは、小型化・低背化を目的とし、巻線を銅板にすることで表面積を広くし、全体の厚み、大きさを抑えたトランスを指します。約80A以上の大電流を流す電源にも用いられることがあります。中には、プレーナー型トランスの構造を用いて、価格を抑えた小型のプレーナー型トランスもございます。

トロイダル型トランス

トロイダル型トランスは、医療機器、精密測定器などのノイズが致命的となる機器向けのトランスです。

内部に円環状の銅繊を螺旋していることが特徴で、磁場のロスを抑え、効率の良い電力変換、ノイズを除去できる点がメリットになります。

カレントトランス

カレントトランスは、電流を電圧に変換する役割を持つトランスで、過負荷を防ぐことができる特徴を持ちます。また、電流から電圧に変換することで測定や制御がしやすくなるというメリットもございます。

パルストランス

パルストランスは、電源回路の出力電圧フィードバック用に使用され、電源の二次側から一次側へ信号を伝える役割を持ちます。高い絶縁性能により、異なる回路間でも安全かつ正確に信号をやり取りでき、機器間の干渉を防止ができる特徴があります。

当社の高周波トランス製造実績

カレントトランス

高周波トランスの代表的な種類と役割 | 電源開発・設計ソリューション

こちらはカレントトランスの設計・製造事例です。本製品では、ボビンをインサート成形ボビンへ変更することで、品質の向上を実現しました。さらに、インサート成形ボビンの採用により、コスト削減にもつなげています。

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積層基板構造を用いたプレーナー型小型トランス

高周波トランスの代表的な種類と役割 | 電源開発・設計ソリューション

こちらは、多層基板構造を用いたプレーナー型小型トランスの製造実績です。一般的にプレーナー型トランスは巻き線方式で製造されますが、この方法では品質のばらつきが生じることがあります。そこで当社では、積層基板構造を採用することで、品質の安定化を図るとともに、プレーナー形状によるトランスの低背化を実現しました。

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高周波トランスの設計・製造は電源開発設計ソリューションにお任せください。

当社では、求める仕様に適したトランス・コイルの設計・製造はもちろん、電源回路を基に最適であるトランス・コイル仕様の提案を行うことも可能です。高周波トランス・コイル類から大容量トランス・リアクトル類まで幅広く対応できますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

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