ループ回路面積の最小化によるスイッチングノイズ対策
電源におけるスイッチングノイズは、多かれ少なかれ、必ず発生するものです。基本的にはスイッチング周波数が高ければ高いほどノイズが出やすく、低いほどノイズは小さくなる傾向にあります。ただし、スイッチング電源としての機能を満たすためには、電源効率など保った上で、伝導ノイズの規格内に収めるよう設計することが求められます。
スイッチングノイズを低減する方法には様々な方法が存在しますが、今回は「スイッチング部のループ回路の面積を最小限とする」ことによる対策を御伝えします。
課題
スイッチング電源の回路では、インダクタ、ダイオード、コンデンサの回路となっていますが、沿面距離などを考慮した上で、部品を設置すると、このループが大きくなります。ループが大きくなると、 ノイズの発生につながります。
解決策
スイッチング電源のインダクタ、ダイオード、コンデンサの回路は、太く短く配線し、 電流のループが最小になるように注意します。 これにより放射ノイズを最小限に低減することができます。
プリント基板にスイッチング電源回路を使用する場合、スイッチング部のパターン配線は、 太く最短で配線します。 ループ面積を最小にすることで放射ノイズの低減を図ります。
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いかがでしたでしょうか。今回は、スイッチングノイズ対策の基礎をご紹介しました。電源開発・設計ソリューションを運営するペックでは、小ロットからカスタム電源の開発・設計を承っております。さらには、開発・設計のみならず、製造・評価まで一貫対応しており、これまで幅広いお客様のご要望を実現してまいりました。カスタム電源開発・設計に関するご依頼がございましたら、お気軽にご相談ください。